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姫路おでん (Himeji Oden)

himeji oden

今回は、兵庫県姫路市のご当地グルメ「姫路おでん」をご紹介します。では、姫路おでんとは何でしょうか。生姜醤油をつけて食べるおでんのことで、じっくり煮込んだ関東風でも、あっさりだしの関西風おでんでも、生姜醤油で食べればそれは姫路おでんです。具材は大根・卵・こんにゃくなど、一般的なおでんとほとんど変わりません。約15年ほど前までは「姫路おでん」という名前自体がありませんでしたが、近年ではご当地グルメ日本一を競う「B-1グランプリ」で名前が広まりました。さあ、このおでんのどんなところがそんなにユニークなのか、確かめてみましょう!

目次

姫路おでんとは?

姫路おでんとは、生姜醤油をつけて食べるおでんのことです。じっくり煮込んだ関東風でも、あっさりだしの関西風おでんでも、生姜醤油で食べればそれは姫路おでんです。具材は大根・卵・こんにゃくなど、一般的なおでんと変わりません。この独特の食べ方は、兵庫県姫路市とその周辺地域で生まれました。おでんに生姜醤油を合わせる食べ方自体は約80年前から地元で親しまれてきましたが、「姫路おでん」という名前が付いたのは2006年と、比較的最近のことです。

Authentic Himeji Oden with assorted ingredients and flavorful broth in Japan.
はんぺんや大根、卵など様々な具材を、旨味たっぷりのだしで煮込んだ定番おでんを、姫路スタイルで味わえます。

生姜醤油がすべてを変える

味わいは驚くほどさっぱりしていながら、身体の芯から温まります。生姜醤油は、コクのあるだしの風味をキリッと引き締めるピリッとした辛味を与えてくれます。初めて食べたとき、からしで食べる普通のおでんとはまったく違う印象を受けたのを覚えています。生姜が加わることで、舌を目覚めさせるような明るくシャープな風味が生まれます。醤油が塩味と深みを、すりおろし生姜が穏やかな温かさを与え、辛すぎることはありません。大根でも卵でも、生姜醤油につけることで、ひとつひとつの具材が新しい表情を見せてくれます。生姜がすべてを支配してしまうのでは、と心配になるかもしれませんが、実際には素材の味を隠すのではなく、むしろ引き立ててくれるのです。

やわらかな具材に、キレのあるコントラスト

食感自体は昔ながらのおでんそのものです。大根は長時間煮込まれて、舌の上でとろけるほど柔らかく、卵は白身がしっかり、黄身はほくほくとクリーミー。こんにゃくは、独特の弾力と歯ごたえある食感を保っています。変わるのは、生姜醤油をつけたときの口当たりです。とろりとした液体が、ほっこり温かい具材の周りをまとい、そこにおもしろいコントラストが生まれます。すりおろし生姜のわずかなざらつきが、食感のアクセントにもなります。さらに、熱々のおでんと、やや温度の下がった生姜醤油が口の中で出会う、温度差の心地よさにも気づかされます。

温かなだしと爽やかな生姜の香り

香りはほっとするような心地よさと、どこかシャキッとする鋭さをあわせ持っています。おでんのつゆからは、だしのやさしくも旨味のある香りが立ちのぼります。そこに生姜醤油の鋭くフレッシュな香りが重なります。一口運ぶたびに、その両方の香りを同時に感じることができます。生姜には、どこか薬湯のような清涼感のある香りがあり、それがかえって心地よく感じられます。風邪の時に飲む生姜湯を思わせつつも、きちんと食としてまとまっている印象です。この組み合わせが、冬にぴったりの、食欲をそそる「温かい香り」を生み出し、お腹がいっぱいでもつい箸が進んでしまいます。

起源/歴史的背景

姫路おでんの発祥時期ははっきりしていませんが、およそ80年前からと言われています。戦時中や戦後の食糧難の頃、煮込みすぎた鍋料理のおでんに、誰かが誤って生姜醤油をかけてしまったのが始まりという説があります。また、すでに屋台などで提供されていた、あるいは昭和初期の人々が生姜醤油でおでんを食べていたという話もあり、定説はありません。おでんは、卵・大根・こんにゃく・練り物などの具材を、薄口醤油風味のだしで煮込んだ鍋料理です。多くの地域では、練りからしを添えて食べるのが一般的ですが、兵庫県姫路市およびその周辺(加古川〜相生あたり)では、生姜醤油を加え、おでん全体をそれにつけて食べます。

himeji oden

さらに、姫路市に隣接する龍野市と姫路は醤油の産地であり、姫路市の白浜は昭和初期まで生姜の産地でもあったため、地元の食材を活かした独自の食べ方が生まれました。この地域では、おでんに生姜醤油をかけて食べる方法自体は昔から存在していましたが、「姫路おでん」と呼ばれるようになったのはごく最近です。姫路やその周辺ではあまりにも当たり前の食べ方だったため、長い間注目されることがなかったのです。2006年に「姫路おでん探検隊」がこれを「姫路おでん」と名付けたと言われています。現在では、姫路のご当地グルメとして注目を集めています。

姫路おでんはどう作る?

作り方

具材は、大根・卵・ごぼ天・こんにゃくなど、一般的なおでんと同じです。そこに、姫路名物のかまぼこや、姫路で獲れたタコなどを加えます。昭和初期の姫路周辺では、濃い口醤油でしっかり味付けした関東風の「関東炊き」のだしを、さらに生姜醤油で割っておでんにかけて食べていました。その後、関西風のあっさりしたおでんが登場し、生姜醤油はおでんにかけるのではなく、小皿に添えてつけて食べるスタイルが主流になりました。生姜醤油は、濃口醤油にすりおろした生姜を好みの量で混ぜ合わせたものです。

店によっては、みりんや酒を加えて一度煮立て、独自の生姜醤油に仕上げるところもあります。おでん自体は一般的なレシピと同様で、家庭やお店ごとに、関西風のあっさりだしと、醤油とみりんを効かせた関東風のしっかり味を好みに応じて使い分けたり、合わせたりしています。いずれにしても、生姜醤油をつけて食べれば、それは姫路おでんなのです。 

姫路おでんのどこがユニーク?

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姫路おでんで最もユニークなのは、生姜醤油そのものです。おでんに生姜醤油をかけて食べるというスタイルは、姫路を中心とした兵庫県内だけで見られる独特の慣習で、昭和初期(1920年代半ば)にはすでに始まっていたと言われています。また、姫路おでんの提供スタイルも店によってさまざまで、生姜醤油を添える店もあれば、酒蔵の酒粕をのせて出す店もあります。実際に姫路おでんを食べてみると、見た目ほど味が濃くなく、むしろおでん自体は醤油の色が付いていない分、とてもあっさりとした味付けであることに気づくでしょう。

おすすめの姫路おでん専門店

姫路おでんの魅力に浸り、その良さがしっかり伝わるお店を訪れたい方に向けて、おすすめの姫路おでんの店をご紹介します。

のんき屋(Noko Restaurant)

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カウンター席中心の落ち着いた空間で姫路おでんを味わいたいなら、「のんき屋」は外せない一軒です。昆布だしベースのあっさりとした薄味のおでんに、生姜醤油を別皿で添えて提供してくれる人気店です。黄金色に輝く自慢のだしは、創業当時から変わらないやさしい味わい。かつおと昆布でとった関西風だしは、具をすべて食べ終えたあとでも、そのまま飲み干せるほど軽やかです。地元で大変人気のある、おでん専門店です。店名の由来は、昔このあたりの人々が能古島でよく遊んでいたことにちなむと言われています。

住所:兵庫県姫路市銀座町107 シルバービル1F
電話番号:079-284-7345
営業時間:17:00~22:00/定休日:日曜・祝日

灘菊 かっぱ亭

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「酒菜亭 灘菊」は、灘菊酒造が直営する食事処で、一品料理や日本酒とともに、姫路おでんを楽しめます。関西ローカルのメディアでもたびたび取り上げられる人気店です。メニューには黒おでんと白おでんがあります。黒おでんには、久島醤油を使った生姜醤油をスタッフがかけてくれます。一口食べると、生姜醤油の風味が口いっぱいに広がります。白おでんは酒粕ベースで、好みで七味唐辛子を加えることもできます。日本酒との相性も抜群です。串の内容は日によって変わりますが、黒と白で具材の種類は同じです。

住所:兵庫県姫路市東駅前町58
電話番号:079-221-3573
営業時間:平日・土 11:30~21:00(LO 20:30) 日・祝 11:30~20:00(LO 19:30)

ストッパー

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「ストッパー」は地元の人だけでなく観光客にもよく知られており、芸能人やスポーツ選手など多くの有名人が気軽に訪れる店です。予約必須の有名店です。看板には「地鶏炭火焼」とありますが、焼き鳥だけでなくおでんも高く評価されており、地元の人の間では「姫路おでん」発祥の店と言われています。現在の場所に移ってから世界遺産であり国宝でもある姫路城とともに57年、代々60年以上にわたっておでんを作り続けてきた老舗です。

甘くて濃いだしで約3日間じっくり煮込まれたおでんは、とてもコクのある味わいです。生姜醤油をかけてから提供されるスタイルで、濃いだしの味わいに生姜と醤油のハーモニーが加わり、クセになるおいしさです。

住所:兵庫県姫路市本町68
電話番号:079-222-8592
営業時間:18:00~24:00 定休日:月曜日

姫路地酒と姫路おでん本舗

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約120席のフードコートがあり、広々とした空間です。荷物が多い方やベビーカー連れでも気軽に立ち寄れます。「姫路おでん本舗 5種盛」500円は、好みの具材を5種類選べるメニューです。人気は、地元食材の姫路れんこんがシャキシャキとした「官兵衛れんこん棒」や、姫路城をモデルにした「お城こんにゃく」です。本来はなかった鯛の部分を改良し、現在の形になりました。生姜醤油に使う生姜は市川町の白井農園産。しっかりとした味わいで、和風のおでんだしにも負けない香ばしさが口の中に広がります。

住所:兵庫県姫路市駅前町188-1(ピオレ姫路おみやげ館)
電話番号:079-284-6677
営業時間:11:00~21:30(LO 21:00)

FAQ

姫路おでん(姫路おでん)FAQ
姫路おでんとは?

姫路おでんは、兵庫県姫路市発祥のご当地おでんです。一般的なおでんと似ていますが、生姜醤油をかけて食べるのが大きな特徴です。

普通のおでんとどう違いますか?

一般的なおでんは、からし(karashi)を添えて食べることが多いですが、姫路では特製の生姜醤油をかけて食べます。これにより、体が温まるピリッとした風味が加わります。

姫路おでんにはどんな具材が入っていますか?

基本的には大根、卵、こんにゃく、豆腐、練り物など、一般的なおでんと同じ具材が、あっさりとしただしで煮込まれています。

姫路おでんはいつ食べられますか?

秋冬の体の温まる料理として人気ですが、姫路市内の多くの居酒屋や飲食店では一年を通して提供されています。

どこで姫路おでんを食べられますか?

姫路城周辺の商店街をはじめ、地元の居酒屋、和食店、屋台などで味わうことができます。

どんな味ですか?

だしはあっさりとした旨味があり、生姜醤油をかけることでキリッとした爽やかな風味が加わり、他にはない味わいになります。

辛いですか?

それほど辛くはありません。生姜醤油には穏やかな辛みと香りがありますが、刺激的というより体がじんわり温まる程度です。

ベジタリアン向けですか?

豆腐やこんにゃくなどベジタリアン向けの具材もありますが、だしには通常、魚介系の出汁が使われます。ベジタリアン対応が可能か、店舗に確認する必要があります。

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