北海道の食文化を代表する料理の一つが、札幌ラーメンです。濃厚な味噌スープと太くちぢれた麺が絶妙に絡み合い、一度食べたら忘れられない味わいになります。ここでは、札幌ラーメンの歴史や特徴、おすすめの店などをご紹介します。
札幌ラーメンとは?
札幌ラーメンは、日本の北海道地方を代表するご当地ラーメンの一つです。濃厚な味噌の風味を生かしたスープをベースに、太くちぢれた麺を合わせて提供するのが基本のスタイルです。トッピングにはバター、コーン、各種野菜などがよく使われます。また、炒めた玉ねぎやキャベツ、炒めた豚肉、そしてもちろん麺といった基本の具材の旨味が合わさり、独特のコクのある味わいを生み出しています。
北海道のラーメン5種類とは?
北海道は日本の最北端に位置する島です。この地域にはいくつかの火山や「温泉」があり、大自然の魅力あふれるエリアとして知られています。その美しさから、北海道は国内外の旅行者に人気の観光地となっています。以下は、北海道で楽しめる見どころの一部です。
- サッポロビール博物館
- 旭岳
- 芝桜
- 登別温泉
- 富良野
- 美瑛の青い池
- 函館山
これらの美しい観光スポットに加えて、北海道はラーメン好きにとっても魅力あふれるエリアです。ここからは、北海道ラーメンの5つのタイプについて詳しく見ていきましょう。
旭川ラーメン

旭川ラーメンの要となるのは「醤油」です。醤油のしっかりとした塩味が、豚骨や鶏ガラを煮出したスープの旨味を一層引き立てます。このスタイルのラーメンに欠かせないもう一つの要素がラードです。旭川の冬は非常に冷え込むため、ラードがスープ表面に膜をつくり、寒い季節でもスープを熱々の状態に保つ役割を果たしています。
釧路ラーメン

釧路ラーメンは、基本的に釧路の街でしか味わえないご当地ラーメンです。保存料などの添加物を一切加えないというこだわりの「黄金ルール」があるためでもあります。やはり、その土地で生まれた料理は、発祥の地で食べるのがいちばんの醍醐味と言えるでしょう。
あなたはラーメンのスープに、海鮮の風味と肉の風味のどちらを好みますか。もし魚介のだしが好きなら、このラーメンはまさにうってつけです。釧路ラーメンは、スープのだしにたっぷりと海産物を使うことが特徴です。多くの地元店では、かつお節や昆布を使い、スープに本格的な魚介の旨味を与えています。
函館ラーメン

函館の街は、夜景を楽しみながら温かいラーメンを味わえる、夜の観光にもぴったりのスポットです。そうした環境のなかで、地元ならではの独自のラーメンスタイルが発展してきました。
ほかの多くの北海道ラーメンと異なり、函館ラーメンはストレート麺を使用します。具材は比較的シンプルですが、旨味はしっかりしています。函館ラーメンは、スープの味付けに「塩」を用いるため、澄んだ透明感のあるスープの色合いが特徴です。
室蘭カレーラーメン

登別温泉は観光客に人気の立ち寄りスポットです。迫力ある景観を楽しめる一方で、多くの旅行者が味わうグルメが室蘭カレーラーメンです。登別の人気温泉地からほど近い室蘭市内でも、このカレーラーメンを提供する店が多く見られます。
このラーメンの麺は黄色みが強く、その名の通りカレー風味が特徴です。口に入れた瞬間はスパイシーですが、次第にまろやかな甘みのある後味へと変化していきます。室蘭カレーラーメンのもう一つの大きな特徴は、とろみのある濃厚なスープです。そのため、一般的なカレーライスのルウにもどこか似た印象があります。
札幌ラーメン

これは北海道ラーメン五大系統の中でも、最も人気のあるスタイルかもしれません。スープのだしには、地元の人たちがよく使う三つのベースがあります。
- 醤油(しょうゆ)
- 塩
- 味噌
このタイプのラーメンはコクのある味わいで、通常は中太麺を使います。さらに、スープに味噌を使うことで、別の味わいが楽しめるうえ、よりヘルシーな選択肢にもなります。
札幌ラーメンは何がそんなに特別なのか?
提供される札幌ラーメンのスープは、一杯ずつ中華鍋で仕上げられます。このスタイルのラーメンは、麺や具材を入れる前に、タレと呼ばれる味付け用の調味だれとベースのスープを合わせて作るのが一般的です。タレを野菜と一緒に炒めて香ばしく仕上げてから、ベースのスープを加えます。この調理法には、いくつかの追加工程と高い技術が必要です。中華鍋を使うことで高温を保ちやすく、より深みのある香り高い味わいを生み出します。
タレ:札幌ラーメンの決め手となるソース

タレ、別名「かえし」は、強く塩気のきいた調味だれで、醤油(しょうゆ)、味噌、塩のほか、札幌ラーメンならではのスタイルを決めるさまざまな風味を組み合わせて作られます。一流の料理人は、これらの種類の違いをよく理解したうえで、醤油や味噌などの欠かせない素材を厳選しています。
味噌とは?
味噌は、日本の伝統的でありながら、とても汎用性の高い食材です。濃厚で複雑な旨みをもつ、つぶ感のあるペースト状で販売されています。実際、フムスのような練り物に近い質感ですが、味噌のほうがやや硬めで、さらに多くの重要な栄養素を含んでいます。種類も数多くあり、味噌汁はもちろん、肉や魚料理のマリネ、野菜炒めなど、さまざまな料理に使われています。
味噌は何百年ものあいだ、日本人の食生活を支える基本食材として親しまれてきました。さらに、日本最大の味噌メーカーはマルコメで、毎年十万トン以上の味噌を生産しています。和食の世界的な人気が高まるにつれて、味噌の消費量も世界中で増え続けています。
札幌ラーメンの歴史

札幌にラーメンが初めて登場したのは、一九二三年。中国人料理人の王文彩氏が「竹家食堂」を開いたのが始まりです。当初は、鶏ガラを使ったあっさりしたスープに、醤油で味を付けたラーメンを提供していました。ところが、第二次世界大戦の勃発によって状況は一変し、外食は贅沢とみなされ、配給制の影響もあってラーメンは姿を消してしまいます。戦後、平和が戻るとともにラーメン人気も復活し、一九四六年には「龍鳳」で濃厚な豚骨スープが登場し、その翌年には西山仙治氏が「だるま軒」で同様のスタイルを提供しました。その後、一九五三年に彼の兄が西山製麺を創業し、札幌ラーメンの発展に大きく貢献しました。
当初の主な味付けは、醤油と塩を組み合わせたものでした。一九五四年、ある客が「味噌と豚汁に麺を入れてほしい」と注文したことから、新しい定番料理が誕生します。こうして「味噌ラーメン」という名前が生まれました。それ以来、札幌スタイルの看板メニューといえば味噌ラーメンです。この料理を生み出した「味の三平」は、一九五四年に考案されて以来、同じレシピを守り続けています。
札幌ラーメンはどこで食べられる?
札幌に到着する際は、多くの場合、市の玄関口である新千歳空港を利用することになるでしょう。空港内には、到着したそのときから札幌ラーメンを味わえるよう、数多くの専門店が軒を連ねています。
ひぐま横丁 本店

ひぐま横丁 本店は、すすきの駅から徒歩三分の場所にあります。多くのビジネスパーソンがこの店を訪れ、札幌ラーメンの一杯を楽しみます。一九七二年の創業以来、変わらぬおいしさのラーメンを提供してきました。実際、昼どきから多くの客がこの店を目指して訪れます。
ラーメン空

この店のラーメンスープは、濃厚で魅力的な味わいが特徴です。「ラーメン空」は札幌市内に本店を構えるほか、シンガポールやラスベガスなど海外にも店舗を展開しています。札幌ラーメンらしく太めの麺を使い、コクがありながら飲みやすいスープと組み合わせています。一口目から、口の中でとろけるような味わいを楽しめるでしょう。スープは五時間かけてじっくりと炊き上げ、素材のやわらかさと旨みが最大限に引き出された状態で提供されます。店内はおしゃれな空間で、席数も十分にあります。
けやき

「けやき」は、札幌でも二十年以上続く味噌ラーメン専門店のひとつです。スープは十時間じっくりと煮込んでから提供されます。札幌・すすきのの激戦区にあって、彩り豊かな見た目と食欲をそそる香りが、多くの地元客を惹きつける理由の一つです。もう一つの理由は、厳選した素材をじっくりと時間をかけて煮込むことで生まれる、五感に訴えかける深い味わいです。
らーめん信

3軒目は「らーめん信」です。こちらの店はとても人気で、メニューの一部は数量限定となっています。毎日すぐに売り切れてしまうため、できるだけ早い時間に訪れるのがおすすめです。らーめん信は札幌ラーメンだけでなく、辛味噌ラーメンでも評判です。本格的なラーメンを味わいたい人に地元客がすすめる一軒です。
札幌らーめん武蔵 本店
店内には20席のイートインスペースがあります。到着すると行列ができていることを覚悟しておきましょう。武蔵本店は平和駅から約1キロとアクセスもしやすい立地です。
こちらのスープは常連客のお気に入りです。ひき肉と野菜を香ばしく炒めたコク深い味わいが人気の理由です。武蔵では熟成味噌・熟成白味噌・熟成辛味噌の3種類の味噌を使い分けています。
札幌ラーメン総評
札幌ラーメンは、数あるラーメンの中でも代表的なスタイルのひとつです。北海道旅行では、この素晴らしいご当地ラーメンを味わわずに帰るのは惜しいと言えるでしょう。岡山ラーメンや八王子ラーメンが好きな人なら、札幌ラーメンの一杯もきっと楽しめます。
近々札幌ラーメンを食べに行く予定がある人は、この記事をブックマークしておきましょう。SNSでシェアするのもお忘れなく。















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